神はいるぞ!

帰宅途中、総合スーパーであるところのマルエツに立ち寄ったわけだ。

まずは中に入っている本屋を冷やかしたあと、地下食料品売り場に降りた。いつものルート、いつもの買い物。ここまでは極めて普通の日常である。

そう、ここまでは。。。


フロア奥の総菜コーナーで足を止めた私は弁当類を眺め、20%引きシールが貼られた天丼をカゴに入れた。たまには天丼なるものを食すのも一興。さて、天丼をカゴに入れたはいいが、天丼よりも私の食欲をそそるブツはないかなとそぞろ眺めていた。

その時。
私を呼び止める者 あり。

「あ! お兄さん、ちょおっと待ってね!」

値引きシール貼りのパートさんだ!(いや社員かもしれないけど)
言うなり、わたしのカゴの中の天丼に手をかけた!なにをする!

「半額シール貼りますんでね〜 今日は天気悪いから早めに見切れとの指示でね〜」


な!? 。。。???


お、俺もなにが起きたのか一瞬分からなかった。
ただ起こった事実をありのままに話すならば、


”カゴの中に入れた商品がさらに安くなったッッッ!”


ふつう、カゴの中に商品を入れたということは、仮確定であり、もし気が変わって売り場に戻すとしても、また入れた時に値段が下がることはない。
「ちょっとコレにも貼ってえやあ〜」と自ら懇願するいうのは例外的に関西地区で見受けられるケース!


もう一度言おう。


”カゴの中に入れた商品がさらに安くなったッッッ!”



俺は、神の存在を確信した。