ライフプラン

夕方のニュース番組でこんな特集をしていた。
”子供のうちから経済を学ばせよう”


経済の基本から、投資/リスクマネジメントなどを分かりやすく教える。というものだった。
「ぼくのおこずかいがどこからくるのかがわかった」などは可愛いもので、
「やっぱりライフプランを考える上で重要ですね (眼鏡 クイッ)」発言にはのけぞった。
ライフプランですよ。人生設計。堂々人生。60才からでも大丈夫だ。


時はさかのぼり、小学5,6年あたりの頃、'86年あたり。当時購読していた”○年の科学”のノストラダムス巻頭特集に目を見張った(学研が”ムー”の出版社と知り愕然としたのは後のこと)。ちょうどその頃、僕はズッコケ三人組とかを卒業して、オトナ向けの本を読み始めていた。当時大流行していた五島勉のノスタラダムスシリーズを手にとったのは自然な流れ。文章が取材形式をとっていて、かつドラマチックに展開するのが子供心に新鮮で、本屋さんで夢中で座り読みした。このツインアタックで、終末思想を信じ込むのにそう時間はかからなかった。


「そうか、世界は1999年に終わるのか。。」


オトナが書いてるんだもの、まさかホラ吹いてるなんて、疑いもしなかった。周りの人には、「これだけ騒がれてるんだから、ナニかが起こらないほうがオカシイじゃん!」と訴えていた。


なんかヘンだな?と感じ始めたのは、世間が2000年以降のスケジュールを発表し始めたころ。「バッカでー、世界は'99年で終わるんだよ?その先のこと考えてどーすんの?」と斜に構えながらも、ひょっとすると世界は続くのかもしれない、、。



かくして、世界は何事もなく続いたのだった。
子供のころ計算して、社会人になったあたりで世界は終わるんだな。。という思い込みは、コワイくらい偶然に違うカタチで現れた。'99年7の月、入社した会社を3ヶ月で辞めたのだ。
学生時代のバイト先に報告をしに行った際、コンビを組んでいた女の子の口から出た言葉が今でも忘れられない。


「1人ノストラダムス状態だね!」


ライフプランってなんだろう。