けっこんしき

しかしまあ、思い返すに、あれは完全に完璧な結婚式であった。


前途有望たる若き医者である新郎、しっかりものでありながら心優しき新婦。二人とも美男美女であることは言うまでもない。


志位書記長似の神父から夫婦の宣言を受けた彼らは、ホテル中庭のチャペルで幸福の鐘を響かせる。移動の度に新郎のお爺さまが、足が悪いのをきばって「なんの!なんの!」と元気そう。ハレの舞台は人を元気にさせるチカラがあるのだなあ。


披露宴では茶目っ気たっぷりの映画予告風のムービーに始まり、偉き先達の方々からの祝辞、固い絆で結ばれた大勢の友人たちからの破天荒かつ暖かいパフォーマンス。定番のスライドでは二人の生い立ちで見る者をほろりとさせ。二次会においては若者皆で、とびきりハッピーなダンスタイム。また終始、二人の周りでは、隙を狙って写真撮影大会であった。コンデジ率高し。


いやはや、うーむ。彼らはきっと、生まれながらに神に祝福されし御子なのだ。そう確信せざるを得ない。
(2010/02/05)