お昼を食しに、会社にほど近い喫茶店に半年ぶりに入ったのである。ここには小粋なマスターと気だてのよいコーヒーガールがいたと記憶していた。そのサービスを小一時間、存分に受けようと思った次第である。
がしかしカウンターに直立不動で待ち構えるは、柔道部員風、野球部員風、計二名であった。マスターどこ行った。わたくしを凝視する二名と目を合わせないよう慎重に事を済ますべく、棚のサンドイッちを選び、精算機横へ そっ と置いた。そして、いつもの裏注文をつけた。
がむ「あ、それ暖めてください」
柔道「!? 暖めてしまいますかっ!」
がむ「!? おねがいします」
なんかどえらいことになるのかい